いよいよ夫婦に

「11月22日の『いい夫婦の日』がちょうど大安やし、いいんとちゃう？」と姉が言ったので、入籍は22日に決定しました。お役所には前もって婚姻届に不備がないか等、確認しておきました。あんなに大騒ぎしてゴールドコーストから結婚しに帰ってきたのに、受理されなくては、笑い話にもなりませんから。

そして、呉でむかえた22日の朝は「いよいよ今日から新しい名字かぁ……」と、一瞬だけしんみりしました。結婚に対するセンチメンタルな感情は、その時だけだったように思います。とにかく限られた時間内で会いたい人に会って、やらなきゃなんないことやって、その上、食べたいもの、買いたいものもあるし、移動時間も必要だし、って大忙しだったから、立ち止まって物思いにふけている時間がありませんでした。

名字に関しては、結婚を決めた時、Pちゃんに、わたしの実家の名字がなくなってしまうこと、今まで継いできた「家」がなくなること、お墓やご先祖さま関係の行事のことなど、諸々に対する思いをすべて正直に話しました。そして、話し合いの結果、気持ちよくわたしが彼の名字を名乗ることに納得したのでした。

両親からプレッシャーを与えられていたわけじゃないけれど（だったらオーストラリアで暮らしていないもんね）、やっぱり、小さい頃から見てきた祖母や母の行い、いろいろと聞いていた昔話、年老いていく両親のこと、そういうことをひっくるめて、これからのことを姉と相談していると、寂しさというか何というか、「あぁ～、これで、あの戸籍もなくなってしまうんやなぁ……」と、なんともいえない感情がふつふつと湧き上がり、Pちゃんに全部の気持ちをぶつけていたのでした。これまで6年以上付き合ってきたし、一緒に暮らして長いので、彼の考えは十分理解していたけれど、改めてこれからどうしていくのかとか、うちのこともちゃ～んと考えてくれているということが再確認できて、よかったです。

そして、入籍手続きを終えたあと、ばたばたと大急ぎで京都へ戻りました。その日の夕方から京都で暮らしているPちゃん側の叔父さんファミリーと会う予定で、23日はうちの親族が大集合します。こうして会食続きでも、お昼ご飯はきちんと食べておかなあかん！　ということで、移動中の新幹線では楽しい駅弁タイム♪　名残惜しむように、ここでもやっぱり穴子飯と牡蠣飯を食べました。

ちなみに、外国の永住権を持っているとJR関係は一定期間内すべて乗り放題という素晴らしいパスを利用できるのですね。これのおかげで交通費を考えなくてもよいから大助かり～。のぞみは対象外なのが、ちょっと不便だけれど……。もともとは、外国の人にもっと日本を観光してもらおうという目的のものなので、文句は言えませんね。