【本のこと】心に響く優しい内容
お友達から借りたままになっている本です。内容がとてもよかったので2回読みましたが、返す前にまた今また読みかえしているところです(笑)。
わたしはシュタイナー教育に興味があるわけではなく、この本を読んだ後でもどんな教育なのかほとんど理解していません。というのも、この本はシュタイナー教育のひとつひとつを紹介しているのではなく、親として、一人の大人として、子育て中の在り方についてに着目して書かれてあるからです。それも、とっても優しい言葉で、美しい日本語で、語りかけるように書かれてあります。訳者の方の力も大きいと思いますが、ほんと〜にすらすらと読めて、じ〜んと心に響きます。何度か涙がでそうになりました。
心に刻んでおこうと思った箇所がいくつもありました。例えば、我が子をよく「観る」ということ、親が自分の価値観を「手放す」ということ、などです。我が子をよく観ていたら、この子は何が好きなのか、どういうことをしていたら楽しいのか、どういう人生を歩みたいのかがわかってくるし、それを見守りましょうと。親であるわたしの生き方や目標、例えば憧れの職業など、そういうものは手放しましょう、子どもを通して自己実現するべきではないですよ、というようなところです。
他にも、お母さんに対して応援の言葉のような、気持ちがふっと前を向くようなヒントがたくさん書かれてあります。読みやすい文章なのに、心に届くものはぐっと奥が深く、だから何度も咀嚼して味わいたくなります。
手元に置いておきたいなぁと思うので、注文しようと思っています。何気なく貸してくれたお友達に感謝です!